講演者名 : 和田 哲平・谷口 勝則・森實 俊充・木村 紀之(大阪工業大学)
講演題目 : 「ソフトスイッチング高圧形高力率コンバータの諸特性」
(JIPE-29-13)
Abstract :  本稿で提案するソフトスイッチング降圧形高力率コンバータは不連続モード(discontinuous conduction mode: DCM)であるため、スイッチのオン時にゼロ電流スイッチング(Zero Current Switching: ZCS)を達成している。また、一定デューティファクタで駆動するため、複雑な制御を必要としない。本稿で提案する降圧形ソフトスイッチング高力率コンバータの回路構成は従来の降圧形高力率コンバータのスイッチをスイッチ 2 つとダイオード 2 つ、共振コンデンサからなる回路に入れ換えた形になっている。従来の降圧形高力率コンバータは直流出力電圧が大きくなると入力電流の歪み率が大きくなるが、提案回路は共振コンデンサの充電電圧により 左端の に入力電圧の約2倍の電圧がかかることになり、入力側と出力側の電位差が大きくなるため、入力電流の歪みが改善される。これによりソフトスイッチング回路は、ハードスイッチング回路よりも歪み率の低減がなされ、使用範囲が広がる。

 また、共振コンデンサがスイッチオフ時にスイッチにかかる電圧 dv/dt を抑制して、ゼロ電圧スイッチング(Zero Volt Switching: ZVS)を行うことでスイッチのオン・オフ両方でソフトスイッチングを達成している。これにより従来の降圧形高力率コンバータよりも EMI ノイズが減少し、他の機器に与える影響を減らすことが可能となることがわかる。